この前、個別株のPERとPBRについてお話をしたパオ
一言でまとめちゃうとこんな感じだったブホね
- PER:1株あたりの利益を基にした株価の指標
- PBR:1株あたりの純資産を基にした株価の指標
さて、このPERとPBRは個別株だけのものではないパオ
実は、日経平均にもPERとPBRはあるポヨ!
そして、個別株と同じように株価の水準を判断するのに役に立つブホ
今回は、日経平均のPERとPBRについて柔笹のように説明していくパオ
(1)日経平均のPER・PBRの考え方パオ
1.計算方法
まず、日経平均のPERとPBRの計算方法について紹介するパオ
ただ、実際には計算方法そのものは覚える必要はないブホ
計算結果はこちらのページとかで確認できるパオ
何をもとにPERとPBRが算出されているかだけ知ってほしいパオ
日経平均のPERは次のように「予想利益」を使って計算するパオ
続いて、日経平均のPBRは次のように「純資産」を使って計算するパオ
日経平均は225銘柄の集合体だけど、225銘柄を特殊な計算によって1つの個別株のように扱ってPERとPBRを計算しているというわけパオ
2.「加重平均」と「指数ベース」の2種類があるけど気にしない
ちなみに、日経平均のPERとPBRには
- 加重平均
- 指数ベース
という2種類があるブホ
これらは、どっちを採用するかで数値に違いが出るパオ
(「加重平均」の方が低めの値になるブホ)
ただ、一般的に使われているのは「加重平均」の方ポヨ
こういった指標は、みんなが参照しているものを参照することが大切ブホ
じゃから、両方覚える必要はなくて、日経平均のPER・PBRと言ったらみんなが参照している「加重平均」の方だと思っておいてOKポヨ
(2)日経平均のPERの水準ポヨ
続いては日経平均のPERの水準についてパオ
個別株のPERの話をしたときに、PERは業種ごとに水準があると書いたパオ
これは日経平均でも同様で、日経平均にもPERの水準的なものがあるポヨ
日経平均のPERは、アベノミクス以降は14~16倍の間の水準が適正値と言われているブホ
じゃから、単純に考えれば14倍付近なら割安、16倍付近なら割高と考えられるポヨ
1.2019年は12倍付近だった
ただ、2019年は夏ごろまで12倍に迫る低水準だったパオ
これはアベノミクス以降ではなかなか記録的な低さだったクポ
この時は、利益予想の割に日経平均が買われていなかったわけなんじゃけど、
- 米中貿易摩擦による不透明感
- 消費増税を控えた景気後退懸念
等々、色々とそれっぽい理由があったパオ
結果的には、2019年の秋以降に日経平均は24,000円付近まで上がっていったから、PER12倍台で買うのは正解だったと言えるポヨ
(後からだからなんともでもいえるパオけどね…)
2.コロナショック後は異常値に
直近のコロナショック後には、日経平均のPERは異常値を示したパオ
決算発表真っ只中の5月19日にはPERが36.94倍にも達したポヨ
これにはもちろん理由があるポヨ
PERを計算する際には、来期の業績予想を使うクポ
ただ、コロナショック後は多くの企業で業績予想が非開示になったポヨ
ここで、先ほど紹介した日経平均PERの計算方法を思い出してほしいぱおん
これを見ると分かるとおり、割り算の分母は利益(業績)予想クポ
分母の部分が非開示のところが増えたから、分母が縮んで、計算結果であるPERが異常値となってしまったパオ
個別株の記事でも書いたけど、PERは企業の利益予想という流動的なものを基にした指標ポヨ
それ故に変動しやすく、こういう異常値が出てしまったパオね
3.その後のPERは落ち着いてきたけどまだ変動の余地あり
ちなみに、6月30日時点のPERは18.08倍と落ち着いてきているポヨ
とはいえ、まだ業績予想が出ていない企業も多いから数値はこれからも変動しやすいと言えるパオね
よって、現在は日経平均PERは本当に参考程度に見ておくくらいがちょうど良いと思うパオ
(3)日経平均のPBRの水準ポヨ
続いては、日経平均のPBRの水準の方パオ~
こちらは、レンジというよりは底値を探るときに見るイメージブホ
じゃから、個別株と同じ感じパオね
日経平均PBRの目途だけどこんな風に言われているパオ
- 1.0~0.9倍付近:景気後退ゾーン
- 0.9~0.8倍付近:金融危機ゾーン
1.1.0~0.9倍付近:景気後退ゾーン
PBRが1.0~0.9倍付近は景気後退ゾーンと呼ばれることがあるパオ
景気後退が懸念されて売られている場合には、この辺の水準までPBRが低下することがあるパオ
実際に、
- 2016年2月のチャイナショック
- 2016年10月のBrexit
- 2018年12月の急落
と言った、景気後退突入が疑われる場面では、PBRが0.99倍という1倍割れ水準になるまで日経平均は売られたパオ
このグラフで緑の日経平均株価が、下のオレンジの線に接しているところがPBR1倍付近パオね
【出典】大和アセットマネジメント株式会社
こんな感じで、景気後退懸念で下げているような場合には、PBRが0.9~1.0付近まで下げて、その辺がいったんの底値圏となりやすい感じブホ
2.0.9~0.8倍付近:金融危機ゾーン
世界的な金融危機の懸念があるときにはこのゾーンまで売られることがあるけど、ここまでPBRが下がるのは滅多にないことブホ
- 2009年3月のリーマンショック(0.81倍)
- 2011年11月の欧州経済危機(0.88倍)
- 2020年3月のコロナショック(0.82倍)
と、こんな風に世界的な金融危機が懸念される時には、日経平均がPBR0.8倍台になるまで激しく売られることがあるブホ
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