今回は一目均衡表の解説をしていくパオ
一目均衡表とは、明治時代の株式評論家、
一目山人(ペンネーム)があみ出した純国産の分析方法ブホ
ローソク足と並んで、日本を代表するテクニカル分析ブホね
一目均衡表の構成
まずはチャートで確認するパオ
ドル円日足(2021年1月4日~5月3日)
基準線、転換線、遅行スパン、先行スパンの解説
そして好転・逆転について見ていくブホ
(1)青線・基準線
基準線とは「過去26日の高値と安値の半値」のこと
移動平均線で言えば長期線みたいなものブホ
横ばいの時は方向感がなく、上昇すると強気相場、
下降すると弱気相場に「変化」していく
画像の①に注目。
横ばいになってから相場に方向感がなくなるパオ
(2)赤線・転換線
転換線とは「過去9日間の高値と安値の半値」のこと
移動平均線で言えば短期線みたいなものブホ
そして、転換線が基準線を下から上に突き抜ければ『好転』
転換線が基準線を上から下に突き抜ければ『逆転』と言うブホ
画像の②に注目。左下と右上にひとつずつあるブホ
左の② ⇒赤い線が青い線の上抜けで『好転』
右の② ⇒赤い線が青い線の下抜けで『逆転』後下降トレンド
(3)緑線・遅行スパン
遅行スパン(遅行線)とは、当日の終値を26日前に記入したもの
当日の終値を26日前に表示
26日前の価格と現在の価格を比較する事になるポヨ
遅行線が過去のローソク足を上抜けた状態を『好転』
下抜けた状態を『逆転』と呼ぶ
画像③と左の四角に注目
四角でローソク足を遅行線が下抜けて『逆転』してるポヨ
遅行スパンは26日前に表示しているので、
実際に「逆転」した日は③で示したローソク足の確定日となるポヨ
(4)橙と紫・先行スパン
先行スパン=転換線と基準線の半値を26日先に記入したもの
先行スパン2=52日間の高値と安値の半値を26日先に記入したもの
先行スパン1と先行スパン2は、未来に描くのが特徴ポヨ
先行スパン1の方が短い期間の半値なので短期線、
先行スパン2は長い期間の半値なので長期線クポね
また、2つの先行スパンに挟まれた空間を『雲』と呼ぶパオ
雲の上に価格が上抜けたら『好転』
雲の下に価格が下抜けたら『逆転』
画像の④に注目
雲をローソク足の終値で上抜けているので『好転』
また、雲は価格の『抵抗帯』になったり『支持帯』になったりする
画像の⑤に注目。左下と右上にひとつずつあるポヨ
左の⑤ ⇒『抵抗帯』になり価格が下がる
右の⑤ ⇒『支持帯』になり価格が上がる
また、雲の形状も分析の対象パオ
① 雲が分厚いとより強い抵抗帯として作用する
② 雲がネジレると変化日となる
①はイメージしやすいパオね
一方的に上がれば(下がれば)雲は厚くなるポヨ
理由は「先行スパン1」と「先行スパン2」の半値が離れていくからクポ
じゃ、チャートで見てみるパオ
ドル円月足(2008年8月1~2021年5月)
矢印が雲のネジレたポイント
綺麗に反転してるブホ!
ただ、ネジレはあくまで目安なので、
合わせて酒田五法の足型等を見ていく方がよいポヨね
そして、好転が3つ揃った状態を『三役好転』
逆転が3つ揃った状態を『三役逆転』というパオ!
画像では④の雲抜けで3つの好転が揃い『三役好転』が完成
その後、大きく上昇しているのが見て取れるクポ
3つの好転(三役好転)
・転換線が基準線を上抜ける
・雲を価格が上抜ける
・遅行線が過去の価格を上抜ける
3つの逆転(三役逆転)
・転換線が基準線を下抜ける
・雲を価格が下抜ける
・遅行線が過去の価格を下抜ける
おさえておきたい要点としては、ここらブホw
チャート解説まとめ
一目均衡表は様々な期間の半値を使う『半値のパズル』のような分析方法パオ
使いこなすコツとしては、どういった時に半値が機能するのか
値動きと合わせて判断する事が大事になるクポ
そうでないと、単純なトレンドフォロー分析の重ねがけ分析になってしまうポヨ!
試しに自動売買のプログラムを組み「三役好転・逆転」のデータを取っても、
雲抜け等の単体の「好転・逆転」と比べ、特別成績が向上するわけではないブホ
また、「好転」「逆転」をシグナルにしてトレードする場合、
通貨の中だとドル円のみ成績が良いクポね
これは、一目均衡表の愛用者が、日本人に偏っているのが原因ではないかと推測しているパオ
実は、今回記事を書くにあたり、自動売買で検証しまくったクポ!
実践
「基準線」「転換線」「先行スパン1・先行スパン2」「遅行線」と5つのラインがあるので、
ひとつずつ分解して検証し、身に着けていく必要があるポヨ
それでは一番分かりやすい「基準線」と「転換線」のみを使い、
相場を分析していくパオ
チャートは日経225日足(2019年6月~2020年2月)
⇒①の戻り高値を②で上抜け
トレンドライン(ピンク)もブレイク
この時点でトレンド転換を疑うポヨ
⇒③で基準線とトレンドラインに接触し反転
(エリオット波動の3波に該当する)
相場は3波を狙えという格言があるけど、
③で反転した後の値動きがその3波になるポヨ
3波は相場が大きく動きやすいので、転換線ではなく、
基準線でタイミングを取っていくクポね
⇒④基準線で反発
基準線で綺麗に反発した後は、
転換線の反発狙いに切り替えるブホ
ポイントは綺麗に反発した値動きを狙いエントリーすることクポ
基準線の半値で反発するという事は、
節目で反発するという事
なので、その後の上昇幅が見込めるということで、
多少エントリーが遅れてもOKポヨ
⇒⑤基準線と転換線が重複
期間の異なる2つの線が重なったという事は、
ここがその後の値動きの大きな基点となるクポ
③の転換ポイントと同じ位の重要な基点で、
この後に出てくる『水準論』の基点にもなるブホ
トレンドラインも重複なので入りやすいポイントクポね
そして、③と⑤と基点が2つ出来たので、
次の上げが最終局面と判断する事もできるポヨ
以上が転換線、基準線を使った相場分析
先行スパンや遅行線のように未来や過去に
線が移動するわけではないので、比較的扱いやすいブホ
一目均衡表の三大骨子
先程のチャート分析と合わせ、
一目均衡表には三大骨子と呼ばれる重要な理論、
『波動論』『水準論』『時間論』があるクポ
波動論
波動論⇒相場の動きを分類する理論パオ
⇒基本の波動は3つ
I波動(最初の1波動)
V波動(次の2波動)
N波動(波動論の基本)
⇒中間波動と呼ばれるサポートを考慮して考えられる波動
実戦で使いやすいのはS波動ブホ
⇒Y波動
⇒P波動
⇒S波動
水準論
水準論⇒目標値を計算するときに使われるパオ
V計算値、N計算値、E計算値、NT計算値
※値幅観測論とも呼ばれるブホ
まずはN計算値から覚えるのがよいクポ
過去チャートを見ても天底を捉えているケースが多いパオ
⇒V波動 ⇒ V=B+(B-C)
最後のひと上げを分析する時に機能する事が多いブホ
⇒N波動 ⇒ N=C+(B-A)
王道の値幅分析。トレンド転換時に使うと良いパオ
⇒E波動 ⇒ V=B+(B-A)
出現頻度は高くないので、
これをリミットに設定するのは厳しいクポね
逆に出現頻度が低いのを利用して、
ストップ設定として活用するのはありポヨ
⇒NT波動 ⇒ V=C+(C-A)
これも出現頻度は高くないけど、
知っておくと他の値幅分析をフィルターに掛ける事が出来るブホ
時間論
『時間論』 ⇒価格に変化が起こりやすい日(変化日)を予測する理論
一目均衡表では一番重要視される理論で、
『基本数値』と『対等数値』2つの考え方があるパオ
基本数値
「9」「17」「26」の3つを『基本数値』といい、
それぞれを一節、二節、三節と呼ぶパオ
そして三節をまとめて『一期』と呼ぶクポね
各数値はこのような考え方ブホ
「17」は9の2倍から1を引いた数字
「26」は9の3倍から2を引いた数字
この辺りにポイントがありそうクポね!
何故9を掛けるごとに1を引くかというと、
①9本かけて上昇
②その後9本かけて下降
③その後9本かけて上昇
このパターンの場合、足の数え方は
①9本かけて上昇 ⇒ローソク足は9本
②その後9本かけて下降
⇒上昇の9本目と下降の1本目が被るので、ローソク足は17本
③その後9本かけて上昇
⇒下降までの17本と下降の1本目が被るのでローソク足は26本
図で見ると、ひとつのNの完成が『一期』になる事が理解できるパオ!
それではまとめて『基本数値』『複合数値』を書いておくポヨ
考え方は先ほどの考え方の延長クポ
数値が進むにつれて、
数値のバリエーションが増えていくポヨ
⇒基本数値
単純 9 一節
単純 17 二節
単純 26 一期(三節)
複合 33 一期一節
複合 42 一期二説
51
複合 65
76 一巡(三期)
83
97
101
複合 129(=65+65-1)
172(=33+65+76-2)
200~257
変化日
変化日は3つの意味があるパオ
①相場が転換する
②相場が加速する
③変化日が延長する
対等数値
「対等数値」とは「基本数値」と違う法則の時間分析ブホ
この場合は基本数値の17や26とは異なる関係性で相場が転換するクポね
そして「対等数値」には『変擬』という考え方があり、「変擬」は幾つかの種類があるパオ
・本擬
・複擬
・隔擬
・重擬
順番に解説していくパオ
本擬
「本擬」⇒天から底、底から天が同じ期間(または底から天、天から底)
ドル円日足(2020年1月31日~4月9日)★コロナショック時のチャート
下落が1本多いけど、13本かけて下落して12本かけて上昇
そして『波動論』で出てきた『V波動』の形になってるパオ
この『本擬』の形で『V波動』になった場合、
出来あがった高値は強く意識されることが多いブホ
複擬と重擬
「複擬」⇒底から底が同じ期間(または天から天)
「重擬」⇒「本擬」「複擬」の間に同期間のサイクルが入る
「複擬」と「重擬」は一緒に確認してみるパオ
日経225日足(2020年3月23日~6月31日)
赤で色付けした四角は29本のサイクルで底をつけてるクポ
底から底が同じ期間なのでこれが『複擬』ブホね
青の四角は少しリズムが違うが、同じく29本で連動してるパオ
これが対等数値の中の『重擬』という考え方ブホ
隔擬
「隔擬」とは2つのサイクルの底から天の期間が同じ(または天から底)
そして間に別の期間を挟む
日経225日足(2017年2月28日~4月24日)
天から底が12日、底から天が4日、天から底が12日
「隔擬」も色々なパターンが確認できるけど、
実戦で活かしやすいのはこの大きく下げながら同じ本数で下げる形クポね
『対等数値』に限らず、サイクル理論は、
トレンド転換からの時間が経過すればするほど、
他の時間軸のサイクルが入り込んでくるパオ
なので、まずは転換した直後のサイクルに絞り研究するのがよいクポね
「三役好転・逆転」を使ったシステムトレード
最後に一目均衡表を使った実践的な手法を紹介しておくブホ
⇒「三役好転・逆転」を使ったトレード手法
三役好転・逆転はそのまま使っても良い結果は得られないけど、
使い方によっては強力な武器となるパオ!
まず、どのような場面で三役好転が機能しないのか知る必要があるクポね
チャートで確認するブホ
<りそなホールティングス(8308)の日足(2020年3月~2021年3月)>
・緑のシグナルが三役好転
・赤のシグナルが三役逆転
チャートが見づらくなるので、雲以外を消して、
三役好転・逆転でシグナルが出るようにしてあるブホ
見てもらえばわかるけど、シグナルに従ってトレードした場合、
レンジ相場では往復ビンタを食らってしまうブホ!
なので、トレードする時にはこういったシグナルを拾わないように、
する必要があるクポね!
【トレードルール】
※全て買いのケースで説明するクポ
⇒使用テクニカルは一目均衡表と平均足
①三役好転したら雲を下抜けるまで買いのチャンスを待ちつづけるクポ
②トレンド継続中に基準線に価格が到達
平均足の髭先のみ基準線にタッチしたシグナルを拾うパオ
③実体で基準線を割ることなく、直近高値をブレイクしたらエントリー
④ストップは基準線にタッチした足の安値の下
チャートで見てみるブホ!
<りそなホールティングス(8308)の日足チャート(2016年7月~12月)>
⇒緑四角で「三役好転」
⇒橙色四角で基準線(赤の線)にタッチ
⇒基準線を実体で下回ることなく高値ブレイク(紫のライン)
⇒ストップはブレイク前の安値の下(赤のライン)
⇒幾つかバリエーションもあるので、まとめて見るパオ
ここからは売りのケースで紹介するクポね
<りそなホールティングス(8308)の日足(2019年1月~2019年8月)>
一番右のシグナルのような、一度上抜けた後、
下抜けてからの反転でもOK
⇒下の画像は基準線タッチの条件を満たしたがブレイクしなかったパターン
<りそなホールティングス(8308)の日足(2020年8月~ 12月)>
まとめ
一目均衡表はどうだったクポ?
難しい、覚えられない、という声も多そうブホね
もし頑張って身につけたいと思うなら、
①「三役好転・逆転」からの「基準線」の使い方
②「波動論」の「N波動」
③「N波動」の「隔擬」
から始めるとよいブホ
難しいけど身に着ける事で格段にレベルアップするクポ!!
そんなわけで、今回はこの辺でおしまいポヨヨ
まったね~
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