本当に理解してる? ダウ理論第一章第一講 「平均は全ての事象を織り込む」

ダウ理論講座

子パンダ諸君。ごきげんよう。

 

本日からシリーズ化していきたい記事。

 

株価分析の基礎中の基礎「ダウ理論」

 

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まず子パンダ諸君の中にはダウ理論を知らない子はもちろん、「既に知っているよ」と言う子も沢山いると思うブホ。

 

ダウ理論はチャート分析(=テクニカル分析)の基礎と呼ばれており、英語学習で言うならば文型、数学で言うならば因数分解、歴史で言うならばローマ帝国並みに重要な考え方ブホ。

 

私自身も各分析において、最も重要視しているのが、このダウ理論ポヨ。

 

しかし嘆かわしいことに昨今のインターネットには、ただただ記事を量産すれば良いと思っているのか、このダウ理論の本当の使い方について解説している記事があまりにも少ないブホ。

 

そしてその記事を見て、ダウ理論を学んだ気になっている人が、ダウ理論は使えないと言っているのを見て、悲しくなるポヨ。

 

なので今日よりダウ理論を本当に理解する為に、他のサイトに書かれているダウ理論の常識をぶっ壊すつもりで書いていくブホ。

 

なのでベイビーパンダちゃんは当然。

ダウ理論を一度学んだ子パンダちゃんにも、是非読んでもらいたいポヨ。

 

今回の記事はダウ理論がいかに大事なのかを説明していくので、ベイビーパンダちゃんには何のこっちゃって感じかもだけど、具体的な解説は次にしていくポヨヨ。

 

 

まずダウ理論には6つの基本原則があり

  1. 平均は全ての事象を織り込む
  2. トレンドには3種類ある
  3. 主要トレンドは3段階からなる
  4. 平均は相互に確認されなければならない
  5. トレンドは出来高でも確認されなければならない
  6. トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する

以上の通りだブホ。

 

第一講では「平均は全ての事象を織り込む」について解説していきたいパオ。

 

 

まず最初に。

 

 

ダウ理論と聞けば大体の人はダウ理論=テクニカル分析と考えている人が多いブホね。

何故なら基本原則の

  • トレンドには3種類ある
  • 主要トレンドは3段階からなる
  • トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する

があまりにも分かりやすい内容且つ、有名だからパオね。

 

でもその考えは捨てろブホ。

 

一番大切なのは「1. 平均は全ての事象を織り込む」ここがダウ理論の原点にして最重要ポイントブホ。

 

常識的に考えてね?

一番重要な事項を一番最初に持ってくるのは当たり前ブホ。

日本国憲法だって第一章は最高権力の「天皇」に関する記述から始まるパオね。

 

ということで、このダウ理論第一基本原則「平均は全ての事象を織り込む」がどう具体的に重要なのか解説していくブホ。

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一般的に解説されているダウ理論第一原則「平均は全ての事象を織り込む」とは

 

まず今から解説するのは、どこのサイトでも書かれているような内容ブホ。

大体解説するのが、まずWikipediaから引用される以下の文章。

 

政府が発表する経済統計や企業の業績・更には自然災害の様な予測不可能な事象に至るまで、需給に関するあらゆる事象は全て市場価格に織り込まれる。

 

 つまりありとあらゆる出来事はチャートに現れるということが言いたいブホね。

 

例えば経済・会社の業績(≒ファンダメンタルズ)が良かったらチャートは上を向くし、悪ければチャートはしっかりと下向きになるから「チャートを分析をすれば、ファンダメンタルズ、需要と供給は読み取れるからテクニカル分析さえしていれば良い」ってことがよく協調されるブホね。

 

そしてそこから「テクニカルが有用な理由はこの第一原則が基になっている」って説明されて、テナント型が~~とか、逆フラッグが~~とかの説明に入って終わりのところが殆どブホね。

 

別に間違ってはないブホ。

だけど重要な点が抜け落ちてるパオ。

  

上記解説で足りないものはチャートを分析さえしておけば、ファンダメンタルズは読み取れる逆も然るということブホ。

 

つまりファンダメンタルズを読み取れば、チャートを読み取ることも可能だということパオ。

 

だから私は決算書を読め読めと口うるさく言うブホ。

 

そして今回の第一原則で最も重要なのは

テクニカル分析で現在のトレンドを確認し、ファンダメンタルズ分析で未来のトレンドを予想することが出来る

 

ということブホ。

 

まず論より証拠を。

 

3774 IIJ(インターネットイニシアティブ)の決算のニュースを見てほしいブホ。

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IIJ、今期営業は6%増で2期連続最高益、7円増配へ

 インターネットイニシアティブ <3774> が5月14日昼(12:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年3月期の連結営業利益は前の期比36.6%増の82.2億円に拡大し、21年3月期も前期比5.8%増の87億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

 同時に、今期の年間配当は前期比7円増の34円に増配する方針とした。

 直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結営業利益は前年同期比4.2倍の21.6億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の1.0%→4.0%に大幅改善した。

株探ニュース

 

好材料なニュースブホな。

このニュースを見て株価はどうなると思うパオ?

 

上がりそうに見えるね?

 

 

 では次に実際のチャートを見ていくポヨ。

 

実際のチャート5分足

 

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「あれ? 好材料だったのにめちゃくちゃ下がってるパオ。

意味不明ポヨ。インチキポヨ! やっぱりファンダメンタル分析はいらないブホブホ!」

 

そう思う子パンダちゃんたちは多いかも知れない。

 

でも、もし子パンダちゃんたちがダウ理論を完全に理解し、実践していれば、これらのはトレンドは予想できたパオ。

 

(ダウ理論では価格は考慮しないので、そこだけ注意パオ)

 

詳細は次講座以降に解説するが、まず大まかなこの一連の流れについてダウ理論を基に解析の方法をざっと説明していくブホ。(ここでは理解する必要はないポヨ)

 

①決算を受けて大幅下落

 

これは第一基本原則「平均は全ての事象を織り込む」のファンダメンタル分析で説明がつくブホ。

最高益、そして増配にも関わらず、大幅下落した理由は、コンセンサス予想との乖離が原因パオな。

 

コンセンサス予想とは、詳しくは次講で解説するが、株価は会社の業績をコンセンサス予想をベースにして織り込んでいるものブホ。

 

そしてそのコンセンサス予想と実際の業績、そして現在の評価値(=株価)との乖離率(ギャップ)によって、決算後の株価は上に行ったり下に行ったりするパオ。

 

②下降トレンド

 

反発直後に、トレンド継続チャートパターン「ペナント型」が確認されていて、そこからトレンドを判断し、下降トレンドが始まっている事が確認できるパオ。

 

(次回か次の次ぐらいに解説するパオが、先に知りたいという貪欲な子パンダちゃんは以下の記事を読むとよいパオ)

www.kabu-ohimesama.com

 

③翌日の上昇トレンド

 

この上昇トレンド自体がやってくる事はテクニカルやファンダメンタル分析だけでは予測できないパオ。

 

でもダウ理論にはチャートやファンダメンタルズ以外にも重要なことがあったブホね?

「トレンドは出来高でも確認されなければならない」。

 

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この上昇トレンドの初動では出来高が少ないにも関わらず上昇が見られることを確認してほしいブホ。

 

そこから考えるに、悪材料が出切ったと判断した決算の増配情報をベースに、未来に期待して安くなってから買うバリュー投資家や、機関系が一時的に買い集めている事が予測されるパオ。

 

だけど出来高が少なく、通常のトレーダーがあまり参入していないこの上昇トレンドは、そう長くは続かない事が予想されるパオ。

 

 そして大切なのは、ダウ理論第二基本原則「トレンドには3種類ある」という事。

 

結論としてこの上昇トレンドは、あくまで短期トレンドであり、長期トレンドはまだ下向きであるという事を意識しておくブホ。(三種類のトレンドについても今後解説していくブホね)

  

④レンジトレンド 

 

この形を予想するには、ダウ理論第三基本原則「トレンドには三段階ある」を知っていたら楽勝パオね。

ダウ理論を勉強した子パンダちゃんはこんな感じの画像見たことないパオか?

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 詳しい解説はまた以降の講義でするが、この④のトレンドは③の上昇トレンドの利食い期のトレンドパオ

 

(というか見返したら、今回は、そのまんまこの形でさすがに笑っちゃうブホw)

 

そして利食い期が終わってやってくるのがーー

 

⑤週明けの下降トレンド

 

そしてこの週明けの下降トレンド発生は、

・決算で発表された実際の業績と現在株価の乖離 (第一原則「平均は全ての事象を織り込む」)

・前日のトレンドが出来高を伴わない上昇(第五原則「トレンドは出来高でも確認されなければならない」)

・レンジ相場にてサポートラインを切る下降(第六原則「トレンドの転換は明確なシグナルが発生するまで継続する」

 

から、それぞれのパズルのピースが埋まっていくように、予測することが出来るブホ。

 

以上、今回のIIJをダウ理論で分析してみたブホ。

 

で、今後詳しくそれぞれを解説していくわけブホが、一つだけ念頭においてほしいことが、ダウ理論は「勝つ為の手段」ではなく、「勝つ為の勉強をする為の手段」であることを忘れないでほしいパオ。

 

どういう事かというと、ダウ理論は分析の為の手法で、実際に相場の世界に身を投げた際に「どうして上がったのか?」「どうして下がったのか?」「どうして勝ったのか?」「どうして負けたのか?」を考える手段ブホ。

 

そしてその答えをダウ理論を使って見つけ出し、次の勝負に活かす事が大切パオ。

 

チャートというのは「全ての事象」を織り込んで作られるものポヨ。

常に流れは変化し続け、そこに聖杯(必勝法)なんてないブホ。(自動取引ツールが勝ち続けれない理由もここにあるブホね)

日々経験と分析を重ねる事でしか勝ちえないブホ。

 

最後ちなみに現在のIIJのチャートを置いておこう。

ずっとトレンド通り下げてるブホw

 

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次回は「平均は全ての事象を織り込む」のファンダメンタル分析について、詳しく説明していくパオ。

 

あとプリントアウトしている人も多いみたいなので、需要があるかは知らんが確認テストも置いておくポヨ。

 

【確認テスト】

以下を穴埋めせよ。

 

ダウ理論基本原則

1.平均は( a )を織り込む
2.トレンドには( b )種類ある
3.主要トレンドは( c )段階からなる
4.( d )は相互に確認されなければならない
5.トレンドは( e )でも確認されなければならない
6.トレンドは( f )が発生するまで継続する

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